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日本近代史を見直す 鈴木荘一
ロシア敗れたり
日本を呪縛する『坂の上の雲』という過ち
鈴木 荘一 著
毎日ワンズ(2023/ 9/28発売)
単行本 ソフトカバー
¥1,400+税
日清戦争に敗れて弱体を露呈した清に、列強はそれぞれ租借地を得た。
ロシアは遼東半島の旅順・大連を拠点とし、満州からさらに朝鮮に勢力を伸ばしてきたため、日本は喉元に匕首を突き付けられる脅威を感じ開戦となった。(123ページの地図参照)
日露戦争の主戦場は遼東半島の旅順から奉天までの陸軍の戦闘であり、「壁に生卵をぶつけるような」肉弾戦を強いられて勝ち抜いた乃木希典大将の第三軍の功績が大きい。
司馬遼太郎の大ベストセラー『坂の上の雲』は軍官僚の児玉源太郎をあがめて乃木を貶め、日本海海戦が日露戦争の勝利の決定打のように描いており、史実を歪曲した部分が多い。
鈴木荘一は、日露戦争に関して詳細まで深く知りたい方は『日露戦争と日本人』、乃木大将の功績を正確に知りたい方には『名将 乃木希典と帝国陸軍の陥穽』がある。
【目次】
第一章 恐ロ病が生んだ嫌ロ感情
第二章 義和団事変
第三章 満州を占領したロシア軍の脅威
第四章 開戦への道
第五章 日露戦争の緒戦
第六章 海軍が旅順占領を要請
第七章 旅順第一回総攻撃の失敗
第八章 旅順第二回総攻撃
第九章 旅順攻略
第十章 遼陽会戦
第十一章 沙河会戦
第十二章 奉天会戦
第十三章 東郷平八郎の日本海海戦
終章 乃木希典の自刀
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